【ちょっと専門家向け】珍しい膝の屈曲制限

2017/10/10

From:江黒亮介

自宅で炭酸水を飲みながら・・・

 

 

 

 

こんばんは!

 

久々に、夜に書いています。

 

 

今日は膝が曲がらない方のリハビリをしました。

 

普通ヒザが曲がらないと、

膝の前面の組織や、関節の問題をまずは探すと思います。

 

ですが、この方は、ちょっと独特です。
膝の横の組織が固くて、伸びたままの膝をしているのです。

 

 

ずっと突っ張っているんです。

 

 

理学療法士も40歳になると、なんとなくパターンが見えてきます。
この人はこのパターンかな。とか。

 

でも、この方は、ちょっと変わっています。

 

もちろん同じような方もいらっしゃいますが、

腸脛靭帯(もっと詳しく言えば、大腿筋膜張筋と大臀筋)が

固〜〜くなって膝を固めています。

 

 

専門家のあなたは、、、

 

 

あれ??

 

 

大腿筋膜張筋って膝に対してそんなに影響与えないでしょ。

と思うのではないでしょうか??

 

 

確かに、あまり多くはありません。

 

でも、筋肉は、骨関節が変形するとともに、走行を変えます。

 

この方は、大腿筋膜張筋→腸脛靭帯が固くなりました。

腸脛靭帯のエリアで、外側広筋にへばりついたようになっています。

 

そして、膝関節は内旋し、なんと大腿筋膜張筋が膝の伸展を出す走行になってしまいました。

 

もちろん、随意的に伸展させるほどの筋パワーを筋膜張筋が出せるわけではありません。

でも、膝の屈曲制限を出すには十分でした。

 

 

ぜひ、専門家のあなたには触っていただきたい。

 

 

膝関節の可動域は、120°以上あるけれど、膝伸展0°〜10°曲げるまでがすごく大変。

曲がり始めれば曲がる。

 

 

面白いです。

 

 

そして、大腿筋膜張筋(一部大臀筋・梨状筋含め)〜腸脛靭帯をリリース。

 

 

そうすると、、、、

 

 

 

あれ・・・・???

 

 

 

先生、膝が曲がる。。。。

 

 

 

と言ってくれます^^

 

こういう時はお互い嬉しいですね^^

 

 

うちのデイに来る方の多くは、他のリハビリも受けています。

 

結構、もともとリハビリジプシーだった方が多いです。

 

それで満足してくれると、本当に嬉しく思う。

 

 

なんて心の狭い自分だろう(笑)

 

でも、難しいことはしていません。

 

 

どこが硬いのか。

 

 

なぜ硬いのか。

 

 

主訴と既往とつなげただけ。

 

なんだか最近の理学療法士はテクニックばかり学んでいる気がする。

 

まあ、自分もたくさん学んだけど、

 

 

やっぱり基礎が大事だね!!

 

今日は久々、ちょっと専門家向けに書いてみました^^

ちなみに大腿筋膜張筋はこちら!!
大腿筋膜張筋
    荒川裕志著:プロが教える筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト辞典P.117より引用
ちなみに、この本は、かなりオススメです。
一般的に書いてありますが、細かく筋肉が書かれているだけでなく、速筋や遅筋の割合。
筋体積など、探さないと出てこない情報が載っています^^
正直、説明用にもいいと思います。
買ってよかった本です。
参考までにこちらをご覧くださいね!!

それでは、また明日〜〜^^

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