理学療法士が起業で失敗するリスクを、限りなく小さくする方法

2017/10/31

イラストリハビリ

From:江黒 亮介

オフィスにて

 

寒い日があったり、暖かい日があったり。

にぎやかな天気が続きますね!

 

今日は理学療法士のあなたに。

起業の先輩として、アドバイスをしていきたいと思います。

 


【目次】

・理学療法士の起業は怖い??

・理学療法士の強み

・起業の際の失敗の要因とは??

・資金が続かない

・資金ちょっとおまけ

・集客がうまくいかない

・リピートされない

・単価が安い

・労働量が多くて疲れてしまう

・やっぱり起業は怖い??

・まとめ

 

 

関連記事:理学療法士が起業するメリット・デメリットとその形


 

理学療法士の起業は怖い??

 

まず第一に思い浮かぶのは、

・「起業は怖い」。

・「リスクがある」。

・「実力がない」。

・「コネもお金もない」。

 

 

こんなところではないでしょうか?

 

 

起業することにどうしてもリスクはつきまといます。

起業して、世のため人のために頑張りたい!と思っても、

失敗を考えると身動きが取れなくなるのではないでしょうか??

 

 

では起業にどれくらいリスクがあるのか。

そこについて直球で書いてある記事は少ないように思います。

私見を含め書いていきたいと思います。

 

 

理学療法士の強み

理学療法士の強みとは。

 

起業を考えるときに、

理学療法士の強みを明らかにしておきたいと思います。

 

 

理学療法士であるということで、

他職種と違ったメリット・デメリットがあります。

 

 

まず私たちが理学療法士を持っていることのメリットは何でしょうか?

・ほか職種に比べると再就職が容易。

・病院・在宅・企業と探せば理学療法士が不足している領域がある。

・運動を通じて人を元気にできること。そして医療面に強い。そこは私たちの唯一無二な点。

 

 

こうやってあげてみると結構な強みがありますね。

 

 

とくに「再就職が容易である」。

この点は大きなアドバンテージです。

介護領域であればそこそこの年収で再就職ができます。

 

失敗のさいのダメージは、

転職が容易であるというところで、

他の職種で起業するよりかなり低くて済みます。

 

最後のセーフティネットは確保しやすいですね^^

 

 

起業のさいの失敗の要因とは??

理学療法士が独立・起業して失敗する要因とは

 

起業したあと、どのような失敗の要因があるのか。

考えてみましょう。

 

 

失敗にたいして対策が練れれば、リスクが減りますよね

 

 

ざっと失敗の要因をあげてみます。

・ 資金が続かない

・ 集客がうまくいかない

・ リピートされない

・ 単価が安い。

・ 労働量が多くて疲れ果ててしまう。

・ 人手が足らない

 

これでほとんどの要素をカバーしていると思います。

実はそれぞれに対策を練ることができます。

 

 

それらを知ることで、あなたの起業後のリスクは激減します。

 

 

一緒に考えてみましょう!!

 

資金が続かない

資金繰り

資金が続かない。

これは起業〜起業後もずっと意識をしなければいけないところです。

赤字企業でも資金繰りさえうまくいけば存続します。

 

逆に黒字企業でも、資金が回らなければ倒産します。

 

そのお金の管理がキモになります。

 

 

資金がショートしないために、いくつかの方法があります。

 

いちばん簡単なのは、

キャッシュでもらえるビジネスを作る。

そして集客を安定して得る。

 

これが実現できたら、お金の管理はあまり必要ありません。

 

実店舗でキャッシュで経営するのがいちばん安全です。

お客が来る形が取れたら、頭悩ますこともありません。

ですがこの形は、規模が大きくなると限界に達するところです。

 

その次の方法です。

資金繰り表を作る。

資金がショートしないように半年分くらいは作っておくということです。

 

かけ売りが多い業種や、クレジットカード入金が遅い、

集客が安定しない業種などにはオススメです。

 

できれば手間がかかるのであまりやりたくない業務です。

でも資金が見えにくときにはオススメです。

 

特に創業期の慣れないときや、ピンチの時には役に立ちます。

 

そして最後がいちばんオススメしたい。

お客さんの生涯顧客価値(Life Time Value,LTV)を知り、

それを最大化するように経営すること。

この数値の説明は別に改めて取り上げます。

 

ですがこれを知ることで、事業の方向性や、

どこまで資金をかけていいかがわかるようになります。

集客コストがかかる業態には必須の知識です。

 

可能なら資金繰り表とともにやると、財務的には最強です。

 

でも自分の力をどこに集中していくかが、

事業を安定させ、大きくしていくためには必要です。

ですが事業の継続を考えると、LTVを把握しておくことは、

今後の武器になってきます。

 

資金ちょっとおまけ

どうしても資金繰りに苦労する場合もあると思います。

その時に使う小技を一つ書いておきますね。

それは分割払いと、支払いのタイミングをずらすこと。

 

赤字企業でも、入金と出金のタイミングが合えばなんとか自転車操業ができます。

入金を先にして、出金を後にすることです。

そして難しい支払いは、分割にしてもらうこと。

これだけで会社が生き残れます。プライドはいりません。

 

逆に黒字会社でも出金が先で、入金が後だと簡単に潰れます。

 

ちょっとしたことですが、事業を永遠に順調なままできる人は少数です。

でもその時期を超えるとまたいい時期がきます。

 

そのためにもこういう知識が必要です。

 

集客がうまくいかない

集客ができない=マーケティングをしっかりしよう!

これは難しい課題です。

ただ一ついえることがあります。

 

それはしっかりマーケティングを行うことです。

一時期「もしドラ」という本が流行りましたよね。

その本の元になったピータードラッカーという人がいます。

 

経営の父と言われていますね。

 

そのピータードラッカーの言葉にこんな言葉があります。

 

 

「マーケティングはセールスを不要にする」と。

 

 

これが大切です。

多くのビジネスが、残念ながら

自分の思いこみとやりたいことで成り立っています。

 

多くの場合、

お客さんの望んでいるものからかけ離れているのです。

 

お客さんが欲しいものはいい商品でしょ!!

と思うかもしれません。

 

確かにいい商品をお客さんは欲しています。

でもそのいい商品をどうやってお客さんに伝えていくのか。

 

その観点がないと、

どんなにいい商品やサービスでもうまくいきません。

その仕組み全体をマーケティングといいます。

 

マーケティングのポイントは、

しっかりとしたお客さん像を作ることです。

性別・年齢・ライフスタイル。

細かくあげるといいでしょう。

それをペルソナといいます。

 

まずはそこから作成するといいです。

この話もまた改めて詳しくしていきますね^^

 

そしてそれらの準備が終わったら、最後は集客の手段です。

集客の手段には、いろんな媒体があります。

 

オンライン・オフライン。

様々な媒体があります。

 

デイサービスはまだ広告競争には巻き込まれていません。

そういった意味ではオススメしやすい業種です。

 

それ以外の業種では、

コストをかけて集客することが早いし、大切です。

そこで役に立つのがLTVの考え方です。

 

 

どこまで広告費を出せるのか。

そういった計算ができます。

 

 

何回か経験すると反応率もわかってきます。

そうすれば経営は数値管理に変わってきます。

 

集客のコツはそこにあります。

 

そしてある程度経営が進んできたら、口コミが増えてきます。

 

そのあとは進み方次第ですが、

コストをかけ、口コミとともに拡大していく方法。

口コミをメインにして、続けていく方法。

 

そんな選択ができるようになります。

 

 

これが集客のポイントです。

 

リピートされない

経営上、これがいちばん問題が大きいです。

新規顧客獲得コストは、既存顧客の5倍かかると言われています。

 

逆にいうと、経営はリピート客で成り立っているのです。

先ほどのLTVで計算すると、

リピート率の違いが大きな経営の差を生みます。

 

リピート率の大切さについて触れましたが、

その対策についてお話ししていきます。

 

そもそもあなたの商品が悪すぎるときは難しいですが、

商品やサービスがいい前提でお話ししていきますね。

 

まず簡単にできることは、次の予約をとることです。

仮にでもいいので確実に取ります。

これだけでもリピート率が変わります。

 

そして次にできる対策についてとりあげます。

はじめの商品計画の時点で、

リピートされる仕組みを入れておくことです。

 

簡単には次回予約を入れるだけでも違います。

 

本当に細かいことでリピート率は変わります。

 

例えば、あなたの経営するA店のリピート率が90%だったとします。

そしてライバルのB店のリピート率が60%だったとします。

 

売上を維持するためには100人のお客が必要とします。

 

簡単に考えても売上を維持するためには、

A店は10人の新規来店者でまかなえます。

B店は40人も新規来客を取らなくてはなりません。

 

新規の方は、対応が大変です。

あなたもその方の特徴を掴みきれていないと思います。

また、なれているお客よりクレームも多いでしょう。

 

しかも新規顧客獲得コストは、既存客の5倍かかります。

 

どちらの経営が楽だと思いますか??

 

単価が安い

単価が安いのは致命的です。

単価が安くていい場合は、

そのあとにさらに提供するサービスがある時だけです。

 

経営の安定を考えた時には、

高単価で提供できるものを考えないといけません。

こんなことを書くと誤解されそうですけど^^

 

もちろん搾取するわけではありません。

その値段に見合ったものを提供していくのです。

 

この時に参考になるのが、

自己ブランディングモデルです。

 

自己ブランディングモデルは、うまく使うと

自分の価値を高めることができます。

 

低単価でたくさん働こうとしても、

体を壊したり、どこかに無理がきます。

 

程単価路線を考えている際は、

長い目でどうしていきたいかを十分に考える必要があります。

 

一つだけヒントを出すと、

基本的には低単価路線は、大手の戦略です。

低単価は大手の戦略です。

 

どこまで経費を抑えて経営できるかどうか。

人件費率が低いからこそできる戦略かもしれませんね。

 

労働量が多くて疲れてしまう

これは単価のところにも関係したりします。

また、このことも見越して設計することが望ましいです。

 

体力は不思議なくらい減少します。

20代〜30代でできる仕事量であっても、

ずっとやり続けられなくなります。

 

自分は大丈夫、といかない領域です。

 

対策としては、

①自己ブランディングモデルを用いて単価を上げていく。

②人を雇う。

 

ということが考えられます。

 

①はデイサービスではできない戦略です。

②を行うためにはいい経営をしていかなくてはいけません。

 

ちょっとした難しさはありますが、

自分が疲れてしまうと経営どころではなくなります。

 

早めから考えておきたいところです。

 

人手が足らない

その前の項と共通してきますが、

人手が足らない。

 

だんだんこの要素が強まってきています。

少子高齢化の流れや、

求人動向が年々良くなっている。

 

中小零細企業にとって、

人材・人手不足は深刻になりつつあります。

 

介護業界の人手不足は深刻です。

求人に費用がかかってくることは見越しておかないといけません。

 

そうしたら一人でできる仕事がいいじゃん!

と思うかもしれません。

 

求人という意味では、

その方がいいと思います。

 

ですがあなた自身を楽にして、

事業を大きくしたい時には避けて通れない道です。

 

友人の方法は大きく分けて3つです。

①求人広告を用いる

②紹介業者を用いる

③知り合いのつてなどを使う

 

③以外はコストがかかります。

②については最低、年収の20%を見込んでおきましょう。

 

そう思うと、人を雇うためには高額なお金がかかります。

起業してみないとわからないことですね。

 

なんだかやっぱり起業は怖い??

今の話を聞いていると、なんだかやっぱり起業は怖い!!

と思われたかもしれません。

 

確かにお金はかかります。

 

でも売上がたてば解決する問題でもあります。

 

売上については、事業開始前からの継続的なマーケティング。

事業の展開の方法。

事業の工夫で上げていけます。

 

とある億を稼ぐ起業家がこんなことを言っていました。

 

 

「起業は科学である」

 

 

これは自分も納得です。

 

自分がサラリーマンのまま楽しく過ごせればいいです。

また病院やあなたの会社の経営が、

ずっと安泰だったらいいと思います。

 

でもそれが崩れたら、、、

 

起業スキルがある人は、

一度ダメになっても多くが再起できます。

 

多くの会社の社長さんが、一度会社をダメにした経験がある。

といったことでも裏付けられると思います。

 

この辺のリスクのさじ加減は、

あなたの判断になりますね^^

 

リスクが怖い場合は、思い込みを捨てて、

アドバイザーを持った方がいいかもしれません。

 

ただし、起業経験のある人がオススメですけれど。

 

起業経験のないコンサルは使えないことも多いです。

根本的に、会話が合わないことも多いです。

 

一方経験がある人は、強いです。

 

参考になれば幸いです。

 

 

まとめ

起業の際に考えうるリスクとその対策について概略をお話ししました。

 

起業のリスクゼロは確かに難しいかもしれません。

ですが、可能な限りリスクを減らすことは可能です。

 

「起業は科学である」といった起業家がいます。

 

自分もそう思います。

起業はギャンブルではなくて、一つの技術だと思います。

 

考えられるリスクを知り、

その対策に頭を事前に使っておけば、

起業のリスクは最小限に抑えられます。

 

確かに簡単ではない面もあります。

ですがしっかりとした準備やアドバイスを受ければ、

その先の未来は明るいものがあります。

 

あなたはどちらの道をいく??

 
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