リハビリデイサービスはたくさんあるけれど、本当の予防を行なっているところは少ないと思う

2018/03/29

From:江黒 亮介

 

こんにちは!

元気とピンピンコロリの専門家の江黒です。

 

早速ですが、

 

あなたはリハビリデイサービスは

どこも同じだと思っていませんか?

 

介護保険でできるリハビリは

ジムで行うような筋トレのマシーンだと

思っていませんか?

 

そしてそれが効果があると

思っていませんか?

 

確かに、

高額なマシンや機械は見た目も含めて

魅力的です。

 

人間工学やリハビリテーション医学に

基づいて作られていそうなイメージを

持たれると思います。

 

ですが、

 

僕は、ジムのようなマシーンは

高齢者のリハビリに

適したものだとは思っていません。

 

高齢者のリハビリに適したものでないため、

 

他のリハビリの手法に比べて

予防リハビリにとって効果が低い。

 

お客さんの様子を見ていると、

つくづくそう感じています。

 

なぜ効果が低くなってしまうのか?

 

それにはいくつかの理由があります。

 

マシンはボディビル(見た目の筋肉)を作るためのもの

 

批判を恐れずに正直なところを書くと、

マシンはボディビル(見た目の筋肉)を作っているようなものです。

 

確かに、マシンで鍛えられる部分の

筋力や筋肉を育てることは出来ます。

 

でも、

私たちは外では斜めのところだったり、

人混みを無意識にかわしながら歩きますよね?

 

単一の決まり切った動きはしないのです。

 

マシンは、単一な決まり切った動きを

提供します。

 

その一点だけでも、

歩行や転倒予防という

動きの改善につながりにくい事が

イメージできると思います。

 

それを裏付けるような文献があります。

 

筋力トレーニングだけでは転倒予防につながらない。プラスアルファの〜〜が必要だ!

 

独立行政法人東京都健康長寿医療センターの

研究によると、

 

筋力トレーニングだけでは

転倒予防の効果は認められなかった

 

という結論が出ています。

 

先ほどのマシンはまさにただの

筋力トレーニングです。

 

筋力トレーニングだけでは

転倒予防などの動きの改善には

つながらないのです。

 

ではどうしたらいいのでしょうか?

 

実はこの研究には続きがあります。

 

筋力トレーニングとバランス練習を組み合わせると

転倒予防の効果が認められた、と。

 

ここからわかることは、

ただ闇雲に筋トレするだけでは

動きは改善しないこと。

 

動きが改善しないと、

転倒は予防できませんから。

 

転倒予防につながる動きを

改善するためには、

バランス練習が必要であること。

 

言い換えれば、

バランスにつながるような運動を

しなくてはいけないのです。

 

筋力トレーニングだけでも、バランスの要素を加えることができる。

 

私たち、理学療法士の専門性とは何でしょうか?

 

寝たきりの人や、手術直後の人、

脳梗塞などで起きれない、歩けなくなった人や、難病の人。

 

そういった方々を起こし、

危険がないように医学的管理をしながら

 

トレーニング(リハビリ)をして、

歩く練習や日常生活の動きを練習して

ご自宅で安心して生活できるようにする。

 

それが私たちの専門性です。

 

全てのリハビリ行為は、

動けなくなった状態から、

ご自宅で安心して生活する、

 

そのことだけにつながっていきます。

 

 

では、

 

 

寝たきりのかたや、

手術直後、脳梗塞を発症したばかりの人に

 

強力なトレーニングができると思いますか?

 

そうです。

 

なかなかできませんね^^

 

だから

 

私たちは、軽い負荷でも筋肉を起こし、

筋トレしか出来なくても動きにつなげる。

 

筋トレだけでも

将来の安定した歩行や転倒予防、

生活につなげるのです。

 

これがリハビリの専門家、理学療法士の

強みです。

 

例えば、こんな評価をします。

 

筋力トレーニングをした後、

バランスが高まるかどうかをチェックします。

 

先に答えを一つ申し上げておきます。

 

普通のマシンでの筋トレをします。

そうするとバランス反応は低下します。

 

ようは、しばらくの間転びやすくなります。

 

 

では、

ちょっと工夫した筋トレをします。

 

そして、同じバランステストをします。

 

そうすると、、、、あら不思議。

 

工夫した筋トレでは

バランスが取りやすくなるのです。

 

これが、マシンとマシンを使わない

リハビリとの大きな違いなのです。

 

もちろん、この方法自体は

まだまだ理学療法士内でも広がっているものではありません。

これは保歩笑オリジナルに近いものです。

 

しかも、

 

デイケア(通所リハビリ)ですら、

筋トレはマシンを使っているところが大半です。

 

高齢者をよくしようと思うと、

体力も低下していますし、痛みを起こすこともありますから、

いいトレーニングを選択しなくてはいけません。

 

そのためには、

一時期バランスを低下するようなトレーニング方法を

選択するよりも、

 

バランスが良くなる方法をとって、

筋トレをしながら、バランス練習ができる方法を

とったほうが、転倒予防などの動きに

つながります。

 

実際、

私がこの方法を導入してから、

転倒率が大きく下がりました。

 

一例をあげると、

難病の方で、転倒しやすく、

月間20回くらいご自宅で転んでいる方がいました。

 

このトレーニングを取り入れてから、

転ぶ回数が、月に0〜1回に減りました。

 

その後、約2年ご利用いただきましたが、

その間、その転倒回数を維持することができました。

 

このかたは、進行する難しい病気の方です。

 

それでもそんなことが起きます。

もちろん、他の方にも違いが出てきました。

 

リハビリも筋トレもこだわりがいがあるのです。

 

だから、

多くの人間をトレーニングさせやすいという

理由だけで、マシンを導入するのは

イマイチだなと思うわけです。

 

本当の予防リハビリをしているリハビリデイサービスはどれくらいあるのか?

 

正直なところ、

本当に予防リハビリができている

リハビリデイサービスはどれくらいあるのでしょうか?

 

リハビリデイサービスや介護予防を唄っていても、

実際は要介護度が高くて、

本来の元気な方を低下させないという、予防リハビリではない、

そもそも予防ではないケースが多いです。

 

もちろん、要介護度の高い方のリハビリは

とても大切です。

僕もその領域の経験もたくさんありますから、

よく分かります。

 

でも、それは予防ではありません。

 

そして、予防に近い形で取り組んでいても、

結果的にマシンを使っている。

 

高齢者の体力は若い人とは違います。

効果的な運動をさせてあげる必要があります。

 

ですから、私たちは運動の方法を考えなくては

いけないのです。

 

そして、私たちはそういった細かいけれど、

確実にあなたの元気を引き出す。

 

そういったことを日々追求しながら毎日リハビリに

取り組んでいます。

 

 

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