法律を守りつつ起業する
From:江黒 亮介
自宅デスクにて
理学療法士の起業について考えたいと思います。
いち起業家として、約11年が経ちました。
正直、よくやったと思う気持ち半分。
まだこんなもんかと、思う気持ち半分ですね^^
たくさんのいいこともありました。
たくさんの辛いこともありました。
「人生楽ありゃ苦もあるさ〜〜」
と、水戸黄門の歌が聞こえてきます^^
最近、ネット上で、驚きの光景を目にします。
理学療法士が行う治療院、というインターネット広告です。
これはかなりやばいです。
私たち、理学療法士は、開業権がありません。
ギリギリ、デイサービスで介護保険を用いた開業であれば可能です。
医療保険ではありませんが、理学療法行為もある程度認められています。
理学療法士でも、治療院を開くことはできます。
ですが、治療院のどこかに、理学療法士という名称を出した時点で、完璧な法律違反になります。
宣伝で、理学療法士の名前を用いることはできません。
「固いこと追わないでよ。」
と言われそうですが、致し方ありません。
法律なのですから。。。
以前に、東京都理学療法士会でお仕事をしていたことがありました。
理学療法士の職域拡大の仕事をしていましたので、範囲が広がることは嬉しいのですが、、、、。
でも今回は、まずいやり方が一気に広がったようです。
最近は、マーケティングの勉強もしています。
介護保険事業においては、幸い集客に恵まれ、キャンセル待ちの状態が続いています。
ただ、度重なる改正で、営業単価が大幅に下がり、単体での経営については工夫が必要です。
そのために、勉強をしています。
話を戻しますが、マーケティング手法を用いて、治療院展開をしている理学療法士が結構います。
自分自身の売りである、理学療法士という名前を使っていますね^^
でも、広告に載せること自体が法律違反(薬事法違反)です。
ちょっと前までは、インターネット上は法律の適応外だったそうです。
でも今は、それも認められません。
ですが、自分が知っている多くの治療院がそれをやっています。
ここまで読んでいると、単純に批判ばかりしているように受け取られてしまいます。
本音は心配しているのです。
自分よりほぼ確実に若い理学療法士たちが、頑張って起業して、頑張って経営している。
そのリスクも辛さもわかります。
宣伝したい気持ちもわかります。
だけど、逮捕されてはいけないのです。
先だって、理学療法士協会の会長が、緊急声明を出しました。
危機感の表れだと思います。
とある、大学教授と話をしていた時に、理学療法士は、資格を取った時点で動き方が縛られるのだよ。
と言われました。
本当にその通りですね^^
世の中、悲しいけれど、現実ってことがあります。
しかも、、、、
治療院で稼ぐ。かなり難しいです。
治療院業界は飽和産業と言われています。
飽和産業に入っていく。
そして、理学療法行為は行えない。
守ってくれる法律も、保険もない。
でも、人間だから完璧ではない。
歳を取ったのかな。若者のことが心配です。
こんなケースを思い出します。
柔道整復師さんたちの例です。
保険診療をとってはいけないケースに無理やり保険を適用していたことがあったそうです。
それがきっかけで、大きく叩かれたことがあったと聞いています。
以前は、稼げるビジネスモデルだったのが、今はかなり苦しいとも聞いています。
介護保険の集団指導でも、柔道整復師さんの保険適応のチェックをお願いします。
というチラシが配られるんですよ。
びっくりします。
若い理学療法士たちに、火の手が回りませんように。
もしかしたら、お叱りを受けるかもしれませんが、歳のせいか、心配性です。
派手なマーケティングが増えましたね^^
理学療法士も人数が増えました。
新しい、理学療法士のビジネスモデルを作りたい。
なんだか、最近つくづくそう思っています。
デイサービスは派手なビジネスはできないけれど、
立脚する法律もあるし、理学療法士としての専門性を活かせます。
もちろん、それでも工夫はし続けないといけませんが。
若い人に夢がないとね!!
夢をみることができるように、頑張っていかなきゃね!!
株式会社 保歩笑
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