法律を守りつつ起業する

2017/10/15

From:江黒 亮介

自宅デスクにて

 

 

理学療法士の起業について考えたいと思います。

 

いち起業家として、約11年が経ちました。

正直、よくやったと思う気持ち半分。

まだこんなもんかと、思う気持ち半分ですね^^

 

たくさんのいいこともありました。

たくさんの辛いこともありました。

 

「人生楽ありゃ苦もあるさ〜〜」

と、水戸黄門の歌が聞こえてきます^^

 

最近、ネット上で、驚きの光景を目にします。

 

理学療法士が行う治療院、というインターネット広告です。

 

これはかなりやばいです。

 

私たち、理学療法士は、開業権がありません。

ギリギリ、デイサービスで介護保険を用いた開業であれば可能です。

医療保険ではありませんが、理学療法行為もある程度認められています。

 

理学療法士でも、治療院を開くことはできます。

 

ですが、治療院のどこかに、理学療法士という名称を出した時点で、完璧な法律違反になります。

宣伝で、理学療法士の名前を用いることはできません。

 

「固いこと追わないでよ。」

と言われそうですが、致し方ありません。

法律なのですから。。。

 

以前に、東京都理学療法士会でお仕事をしていたことがありました。

理学療法士の職域拡大の仕事をしていましたので、範囲が広がることは嬉しいのですが、、、、。

 

でも今回は、まずいやり方が一気に広がったようです。

 

最近は、マーケティングの勉強もしています。

介護保険事業においては、幸い集客に恵まれ、キャンセル待ちの状態が続いています。

ただ、度重なる改正で、営業単価が大幅に下がり、単体での経営については工夫が必要です。

 

そのために、勉強をしています。

 

話を戻しますが、マーケティング手法を用いて、治療院展開をしている理学療法士が結構います。

自分自身の売りである、理学療法士という名前を使っていますね^^

 

でも、広告に載せること自体が法律違反(薬事法違反)です。

ちょっと前までは、インターネット上は法律の適応外だったそうです。

でも今は、それも認められません。

 

ですが、自分が知っている多くの治療院がそれをやっています。

 

ここまで読んでいると、単純に批判ばかりしているように受け取られてしまいます。

 

本音は心配しているのです。

 

自分よりほぼ確実に若い理学療法士たちが、頑張って起業して、頑張って経営している。

そのリスクも辛さもわかります。

 

宣伝したい気持ちもわかります。

だけど、逮捕されてはいけないのです。

 

先だって、理学療法士協会の会長が、緊急声明を出しました。

危機感の表れだと思います。

 

とある、大学教授と話をしていた時に、理学療法士は、資格を取った時点で動き方が縛られるのだよ。

と言われました。

 

本当にその通りですね^^

 

世の中、悲しいけれど、現実ってことがあります。

 

しかも、、、、

治療院で稼ぐ。かなり難しいです。

 

治療院業界は飽和産業と言われています。

 

飽和産業に入っていく。

 

そして、理学療法行為は行えない。

守ってくれる法律も、保険もない。

 

でも、人間だから完璧ではない。

 

歳を取ったのかな。若者のことが心配です。

 

こんなケースを思い出します。

柔道整復師さんたちの例です。

保険診療をとってはいけないケースに無理やり保険を適用していたことがあったそうです。

それがきっかけで、大きく叩かれたことがあったと聞いています。

以前は、稼げるビジネスモデルだったのが、今はかなり苦しいとも聞いています。

 

介護保険の集団指導でも、柔道整復師さんの保険適応のチェックをお願いします。

というチラシが配られるんですよ。

びっくりします。

 

 

若い理学療法士たちに、火の手が回りませんように。

 

 

もしかしたら、お叱りを受けるかもしれませんが、歳のせいか、心配性です。

 

 

派手なマーケティングが増えましたね^^

 

 

理学療法士も人数が増えました。

 

新しい、理学療法士のビジネスモデルを作りたい。

なんだか、最近つくづくそう思っています。

 

デイサービスは派手なビジネスはできないけれど、

立脚する法律もあるし、理学療法士としての専門性を活かせます。

 

もちろん、それでも工夫はし続けないといけませんが。

 

若い人に夢がないとね!!

夢をみることができるように、頑張っていかなきゃね!!

 

 

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