理学療法士がデイサービスでできること

2018/04/13

From:江黒 亮介

 

 

理学療法士がデイサービスで

できることとはどんなことだろう。

 

そんな疑問を持つかもしれません。

 

元々、理学療法士は主に病院での

リハビリを行う仕事でした。

 

病院の中でも、

お家で安全に生活できるように

身体機能を高めて、

 

生活環境を整え、日常の工夫をして

お家での生活を考えてきました。

 

もちろん、訪問リハビリも行ってきました。

 

ですから、

理学療法士とデイサービスでのリハビリは

相性がいいと言えます。

 

デイサービスでリハビリをする良さは、

訪問リハビリと比べて、

リハビリする環境がいいということが挙げられます。

 

訪問リハビリは、

おうちに来てくれるというメリットが

ある分、どうしても環境に依存します。

 

なかなか運動のできないお家だったり、

そもそもパジャマから着替えていなかったり。

 

人間、不思議なもので

着替えた方が効果が高いのです。

 

しかも、自宅より外でリハビリした方が

効果が高まりやすいのです。

 

デイサービスでのリハビリの実際

 

デイサービスでどんなリハビリをするのか。

実は各事業所ごとに異なることが多いようです。

 

保歩笑では、

基本的なリハビリトレーニングをたくさん行います。

 

なぜなら、

基本が一番大切だからです。

 

よく、歩く練習ばかりしたい方がいます。

そしてそのニーズに応えて、歩く練習ばかりする

リハビリ事業所もあります。

 

でも、

それでは人は歩けるようになりません。

 

歩けるようになるためには、

歩けるための身体機能の裏付けが必要です。

 

筋力がない人をいくら歩行練習しても

筋力がボトルネックになって歩けるようにならないのです。

 

これはスポーツの練習によく似ています。

イチローの真似をして打席にばかり入っていても

上手くなりません。

 

もっと基本的な練習をたくさんこなさなくてはいけません。

 

イチローは、野球そのものの練習より、

身体のコンディションなどのトレーニングに

多くの時間を使うといいます。

 

リハビリも運動です。

その考え方は同じです。

 

歩くという行為は、応用の部分になります。

基礎を固めないと応用はできないのです。

 

物事、突き詰めればとてもシンプルなんです。

 

ですから、

保歩笑でのリハビリは基本トレーニングから

スタートします。

 

そして筋力の裏付けを作り、

筋肉が働くように促して、

次にバランスにつなげます。

 

筋力トレーニングにバランスの要素が

加わってはじめて歩行につながります。

 

文献上では、転倒予防効果という面で

エビデンスが出ています。

 

イコールよく歩けるということですね。

 

保歩笑での臨床上の経験でもそれは

裏付けられていると感じています。

 

リハビリ運動で得られること

 

リハビリをすることで、どんなことが得られるか。

 

筋肉を働かすことで、

動きやすさが得られます。

 

そして、姿勢も良くなるし、

筋肉の張りが戻ります。

 

動き・元気・歩く・転ばない

そういったリハビリで直接効果のでる部分だけでなく、

おまけも効果もあります。

 

筋肉の張りが出て、

姿勢が良くなると、

10歳くらい若く見えるようになる方が

結構います。

 

そしてそれだけではありません。

 

筋肉を動かすと元気が出ます。

元気が出るホルモンが出ます。

 

ですから、筋肉を動かす健康習慣が

ある方は、若々しく元気なのです。

 

理学療法士がデイサービスでできること

 

これだけ読むと、

理学療法士がリハビリを行わなくても、

筋肉さえ鍛えていけばいいじゃない。

 

と思ってしまうかもしれません。

 

確かに筋力運動だけなら理学療法士でなくても

鍛えられるものが多いです。

 

でも、

私たち理学療法士ができることは、

その方の身体に合わせて運動処方が出来ること。

 

例えば、心臓に持病がある方に対して

どうやって安全に筋力トレーニングを

行なっていくのか。

 

人工膝関節置換術をした人に対して

どう行なっていくのか?

 

知識と経験をもってフォローしています。

 

例えば、人工股関節置換術の人、

脳梗塞や脳出血後の片麻痺の方。

 

例えば、パーキンソン病や

脊髄小脳変性症の人。

 

多系統萎縮症の人、血友病の人、リウマチの人などなど・・・

 

関わった人はたくさんいます。

 

それぞれに対して、

安全にかつ効果が出るように

運動やリハビリの内容を考えています。

 

運動指導の人と、医療との

橋渡しをしているような役目が

理学療法士なのかもしれません。

 

いま自分が悩んでいる症状を理解してくれている。

そういう人にリハビリをしてほしいと思いませんか?

 

私たち理学療法士はそんなことをしています。

 

なぜ保歩笑なのか

 

では理学療法士なら誰でもいいのか?

 

理学療法士であれば、大きなハズレはないと思います。

 

でも私たちの強みは、

予防を専門に11年以上活動しているところです。

(2008年起業)

 

そしてそれ以前は、急性期の病院で働いていましたので、

内科や循環器的なリスク管理。

整形外科の術後のリスク管理。

脳血管障害(脳梗塞や脳出血後)のリスク管理。

 

それは得意分野です。

 

ですから、予防リハビリの分野なのに、

リスクのあるケースの多くを、

他のデイサービスやデイケアではなく

保歩笑に送っていただいています。

 

そしてそれらの方を安全に効果的に

運動していただいています。

 

それが私たちの強みです。

 

ピンピンコロリに理学療法士の力が役に立つ

 

ピンピンコロリ。

せめて限りある命ならそうありたい。

 

私自身がそう思っていますし、

うちのご利用者さんの多くがそう願っています。

 

そして予防のリハビリデイサービスを開いて

8年が過ぎた頃からピンピンコロリにすごく役に立てていることを

痛感しています。

 

うちの利用者さんのピンピンコロリの数はすごいものです。

 

多くの方は90歳を超えても元気です。

そして元気なままピンピンコロリになっているのです。

 

理学療法士の専門性を活かすことで、

ピンピンコロリになれる。

 

それが、長い目で見ると

少子高齢化を元気に乗り切ることが

出来る。

 

つくづくそう思っています。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
株式会社 保歩笑
http://hohoemi-1030.com/
住所:〒167-0051 東京都杉並区荻窪5-15-22
HOLD 荻窪ビル4階
TEL:03-6279-7083
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆