僕が予防リハビリを追求して、今まで歩んできた道。そしてこれから歩む道

2018/04/23

From:江黒 亮介

 

 

僕は理学療法士として

予防リハビリを徹底的に追求してきました。

 

元々は急性期病院でリハビリを

していました。

 

ですから、

術後のリハビリや救急の

リハビリは得意分野です。

 

そういったリハビリをする中で、

運動習慣のある人の回復が

とてもいいことに気がつきました。

 

みんながそうなれば、

病気になっても重度化しない。

 

まずはここからスタートしました。

 

僕のリハビリステージ1:リハビリの専門職としての一つの結論

 

そしてそこから11年半。

僕は予防リハビリを専門としました。

 

予防リハビリを追求する中で、

まずはリハビリテクニックを追求しました。

 

物事突き詰めればシンプルになります。

 

予防リハビリも突き詰めれば

実はシンプルでした。

予防リハビリアプローチの3つの段階

 

1、形を作り(いい形にすること)

2、動ける力をつけること(適切な強さの筋力に高める)

3、動きを作ること(歩行などの動きを作る)

 

簡単に言えば

この3つをひたすらにおこなっています。

 

でもここでも、

陥りやすい間違いがあります。

 

みんな「3」ばかりやりたがる。

歩く練習をしたい、とか、

起き上がり練習をする、とか。

 

もちろんそれも大切です。

 

でも

 

考えてみてください。

 

例えばスキーを例にあげます。

 

ボーゲンもろくに滑れない人に、

パラレル練習から入りますか??

 

はじめはとにかく

基礎練習しませんか??

 

基礎練習をして

雪に慣れてくると、ある日突然

パラレルっぽくなってくる。

 

そんな経験したことありませんか??

 

実は

 

リハビリも全く同じです。

 

基礎練習が大切です。

形を作ること。

そして力をつけること。

 

ここまで来ると、

多くの場合は動きが出てきます。

 

歩けない方は、

歩きを「思い出します」。

 

転倒しやすかったかたは、

転倒しにくくなります。

 

ふらつきがあった方は

ふらつきが減少しています。

 

ここまで至るのに、

動作練習をほとんど

おこなっていないのも関わらず、

です。

 

これは私たちリハビリセラピストも

そしてお客さんや患者さん自体も

みんな勘違いしているところです。

 

野球も実戦でのバッティングが

一番楽しいかもしれません。

 

でもイチローは

バッティング以外の基礎的な

ことをたくさんおこなっているそうです。

 

一流であればあるほど、

基本ばかりやります。

 

僕も高校時代、ラグビーで花園に

行くことが出来ました。

 

やっぱり

基本ばかりです。

 

弱い学校の選手の方が

下手したら身体とか強いです。

 

僕は平均身長より全然小さい、

しかも体重の軽いフォワードでしたから。

(スクラム組む人)

 

でも、

基本練習をたくさんしてくれたおかげで

大きい人たちと

戦うことが出来ました。

 

それは

もっと体重が軽くなった社会人に

なっても同じでした。

 

リハビリと全く同じです。

 

だから

 

僕のリハビリは無骨です。

 

専門職から見て

魅力がないかもしれません。

 

古きリハビリ屋さんかもしれません。

 

でも、

 

保歩笑にきてくれるお客さん。

利用者さん。

 

その多くが元気に過ごしてくれています。

 

だから

 

僕はこのなんの魅力もないような

シンプルな基礎的なリハビリがすごく

力を持っていると思っています。

 

僕は魔法は使えません。

 

でも、

 

漢方薬のように

じわじわとその方の身体に効いてくる。

 

そんなリハビリをしています。

 

それが僕のリハビリのスタイルです。

 

では

 

最近はどうでしょうか。

 

もちろん

 

このスタイルは変わりません。

 

だけど、

 

僕のリハビリスタイルは進化しました。

 

僕のリハビリステージ2:元気と笑顔と幸せを追求する

 

僕のリハビリステージは第2段階に入っていきます。

 

この第2ステージは、

僕が本当の経営者になっていく道を

お話ししていきます。

 

第1ステージの僕の経営状態は、

まあまあいいものでした。

 

僕は幸い、

お客さんやケアマネさん、包括支援センターの方々、

スタッフなど、多くの人に恵まれています。

 

多くの人に恵まれていて、

しかも制度的にも楽はできないけれど、

 

経営として息づまる程苦しくもありませんでした。

 

この何年の間にも

同じような会社が参入しましたが、

皆、潰れるか撤退していきました。

 

そう考えればかなりいい経営だったかも

しれません。

 

でも、

 

保歩笑がスタートして8年が過ぎた時に

大きな大激震がありました。

 

それは3つの事柄が一気に襲ってきました。

 

一つ目は、要支援1と要支援2が国の制度から外されたこと。

二つ目は、介護報酬が大幅に下がったこと。

三つ目は、職員の問題。

 

この3つが同時に襲ってきました。

 

特にお金の問題は深刻でした。

予想をはるかに上回る報酬削減に

僕の経営準備は間に合いませんでした。

 

その当時打てる手は全て打ちました。

 

僕の退職金として積み立てていた保険は

全て切り崩しました。

 

僕の生活資金も最小限を除き、

会社につぎ込みました。

 

借金もしました。

 

そしてなんとか会社を持ちこたえさせました。

 

1年半かかりました。

 

その時には僕は身も心も灰になっていました。

第1ステージで持っていた、

夢も理想も想いも何もかも

忘れたような感じになっていました。

 

起業の時にお金には苦労しました。

でも、起業の時は失敗しても

全然やり直せるくらいの投資額でした。

 

それがいつの間にか、

職員もたくさんいました、

僕の責任も増えていました、

たくさんのお客さんに囲まれていました。

 

僕は辞めたり、逃げ出したりするわけには

いきませんでした。

 

精神がおかしくなりました。

身体もおかしくなりました。

 

何度も仕事しながら死んだかと

思いました。

 

立って気を失う。

立てなくなる。

夢遊病者のような気持ちでした。

 

そういう辛い時は、

人も離れます。

 

もちろん長期的に離れるべき

人が離れるのですが。

 

そこで学んだこと。

 

辛いとき、騒いでやめる人は

いい時でもやめるし、頼りにならない。

信用できない人。

 

辛いとき、騒いでも辞めない人は

「信用」できる人。

 

辛いとき、騒がないで

信じてくれる人は

本当に「信頼」すべき人。

 

信頼できる人は超稀少です。

信頼・信用できる人たちが残りました。

 

今となってみれば、

それは会社にとって大きな財産です。

 

会社が辛いときの社長は

死にそうに辛い思いをしています。

 

必ずそれは社員に伝わってしまいます。

 

辛さを共にすることは難しいことです。

不安を共にすることは難しいことです。

 

その大きな壁を超えてきてくれた

スタッフには感謝しかありません。

 

まあ、

 

職場でこの件のアプトプットは

僕はできていないけれど。

 

ここで僕は、

人について大きな学びを得ました。

 

そして、

 

なんとかある程度

会社が立ち直った時に

このように考えました。

 

このままの経営を続けていたら、

またいつか今回と同じように

大変な目にあってしまう。

 

そして次は

文字通り倒産してしまう。

 

だから

 

僕はプロの経営者に

ならなくてはいけないと思いました。

 

すでに社長のプロではあったと思います。

 

でも

 

ビジネスはしていませんでした。

 

ビジネスと聞くと、

ちょっと嫌な気がするかもしれませんね。

でもそれはちょっと違います。

 

僕は

 

ビジネスを学んで、

すごく思うことがあります。

 

それは

 

ビジネスは人を幸せにする行為だということ。

 

人を幸せにできなければ、

ビジネスは伸びません。

 

お互いの関係がwin-winになって

初めてビジネスになります。

 

つくづくそれを知りました。

 

だから

僕はビジネスを勉強しました。

 

そこで何を得たのか。

 

僕は自分が働く使命を再確認しました。

 

なぜ僕がリハビリを勉強したのか。

 

それは

 

目の前のあなたを元気にしたい、

そして笑顔にしたい、

そして幸せにしたい。

 

だから

 

僕はリハビリという仕事を選びました。

 

そして

 

僕はそれを天職だと思っています。

 

でも

 

それだけでは何かが足らなかったのです。

 

初めは

 

ビジネスを勉強して、

健全な経営をして、

そして今までのリハビリ事業を

しようと思っていました。

 

でも

 

本当にそれだけで人は

元気に笑顔で、幸せになれるのでしょうか?

 

果たして

 

僕が追求してきた

リハビリの技術だけで、

 

人は元気に笑顔になって、

幸せになれるのでしょうか?

 

そんな想いがモクモク出てきました。

 

そこから僕のリハビリ第2ステージが始まりました。

 

僕の保歩笑というリハビリデイサービスでは、

リハビリの専門性を活かして、

 

目の前の利用者さんの元気を最大限引き出しています。

 

身体的な元気と精神的な元気を引き出していきます。

 

では、

 

それだけで人は笑顔で幸せになれるのでしょうか?

 

多少はその要素がリハビリデイサービスにも

あります。

 

でも

 

僕はその先を行くことにしました。

 

僕は

 

もっと目の前のお客さんを喜ばせることに

力を注ぐことにしました。

 

例えば、

お花見に連れて行ったりします。

 

リハビリという狭い視点を超えて、

ただただ、人生の楽しさを感じてもらう。

 

リハビリというちょっとマゾ的な状況から

自ら行きたい!と思える所に外出をしてもらう。

 

そしたら何が起こったのか??

 

そこには元気が生まれ

そこには笑顔が生まれ

さらに幸せが生まれていました。

 

これが僕がリハビリを志した

本質でした。

 

だから僕は、

リハビリデイサービスというものを

もう一歩高めることにしました。

 

それが僕のリハビリの第2ステージでした。

 

僕はこれが最終形だと思っていました。

 

でも、

実はこれが最終形ではなかったのです。

 

僕のリハビリステージ3:ライフスタイルへと足を踏み出す

 

実は僕のリハビリステージ3は、

おととい、ふとしたイベント中に

浮かんできたものです。

 

だから実はまだ言語化が不十分です。

でもはっきりわかることがあります。

 

人が元気で笑顔で幸せにいるために。

 

目の前のあなたが元気で笑顔で幸せに過ごすために。

 

目の前のあなただけを幸せにしようとしても

それは叶わない。

 

そこには薄々気がついていました。

 

例えば、

転びやすくなってしまったから、

歩行器を使いましょう。

 

よくこんな提案をします。

 

でも、

 

僕はもし80歳のおじいちゃんだったら、

 

僕はあの見た目の歩行器を

使いたくありません。

 

目の前のあなたのための提案。

でも嬉しくない。

 

なぜか?

 

それは、目の前のあなたのことを

考えているけれど、

 

それは、お孫さんや家族と

話すら共有できない

デザインと機能。

 

そこが不完全な気がします。

 

例えば、

 

超ハイテクな自動車なら

子供も大人も、

そして高齢者も何だかワクワクしますよね。

 

なのに歩行器にはワクワクしない。

話題にすら上がらない。

僕が感じる不完全さは恐らくそこにあります。

 

例えば杖も同様です。

 

今日も90歳ちかいお客さんが

杖を使いたくないよ、

という話をしていました。

 

でもなぜか

 

ハンデが出来たら、

見た目を気にしてはいけなくなってしまう。

 

そこが僕は本質的には

嫌いなところでした。

 

僕のリハビリステージ3は、

そういった、当たり前となっている

既成概念を変えていくこと。

 

シルバー産業的なライフスタイルの提案ではなく、

シルバーなのにイケテる

シルバーなのにカッコいい。

 

そんなものを追求していきたい。

そう強く思いました。

 

そんな生活スタイルを作っていきたい。

そう強く思いました。

 

僕が土曜日に見たもの。

それは古き産業が、

新しいオシャレに変わった瞬間でした。

 

モンペという、

蛍の墓のイメージの服装が、

 

今のトレンドの服に変わっていた。

 

僕は知りませんでした。

でも、何か心に打たれたのです。

 

僕は古きものが好きです。

田舎が好きです。

都会は苦手です。

 

こんな話も胸を打ちました。

それは子供の果物離れが進んでいるということ。

 

果物の味は複雑なのだそうです。

 

経験したことのない味を

子供は全てまずいものと認知するそうです。

 

現代社会において、

その傾向が強まっているそうです。

 

核家族という言葉が生まれて

何十年が経ったのでしょうか。

 

高齢者が近くにいない社会が、

もしかしたら子供にまで

影響を与えているのかもしれません。

 

この話がなかったら、

僕は先ほどの思いまで到達していません。

 

だからこそ、

高齢者のことだけ考えたものでは

いけない。

 

そう感じました。

 

高齢者のためのシルバー家具。

若い世代のための家具

お子様のための家具。

 

もちろんその区分けがあってもいいです。

 

でもそこが行き過ぎてはいけません。

 

そこに共通できる何かを探すこと。

そしてそれを提案できること。

 

まだ頭の中でボヤ〜〜〜と見えた映像です。

でもたぶん現実化できる映像です。

 

それが見えてきました。

 

僕はこうしてステージ3に入る事が出来ました。

 

まだ道の目の前は霧がかかっています。

僕はそれを恐れずに進んでいきます。

 

そうしていると

モヤが晴れてくるはずです。

 

そうしたら、

ステージ3を現実にする事ができるのでしょう。

 

ステージ3については

いくつかアイデアがあります。

 

またこのブログでもお話ししていくと思います。

 

もちろんステージ1、2も同時並行で進んでいきます。

それぞれがリンクしてはじめて、本当の人間の元気と

笑顔と幸せにつながってくるのですから。

 

また今日これからも、

どうやったら人が元気で、笑顔で、幸せになれるのか。

 

僕はリハビリという強みを活かして

それを追求していきます。

 

 

 

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